こんにちは、Natural Designのゾウシです。
2025年4月から、住宅を建てるうえで欠かせない「建築基準法」が改正されました。
この法改正は、私たちの暮らしにどんな影響を与えるのでしょうか?
そしてこれから家を建てようと思っている人にとって、何に気をつければよいのでしょうか?
今回は、少し専門的だけれどとても大切な「耐震性能」について、分かりやすく解説していきたいと思います。
![]()
1.4号特例の見直し 「ちゃんと確認しよう」の時代へ
2.そもそも「耐震性能」ってなに?
3.耐震等級とは?1~3までのランクがある
4.でも…その耐震等級、本当に信用できる?
5.自分と家族を守るための投資
6.「安全」と「心地よさ」を両立する家づくりへ
7.家づくりを、未来づくりに。
1.4号特例の見直し 「ちゃんと確認しよう」の時代へ
これまでの建築業界では、「4号特例」という制度がありました。簡単に言うと、小さな住宅については細かな構造のチェックや書類提出を省略してもよい、というルールです。
一見、手続きがラクになるメリットがあるように思えますが、実はこの制度が“構造の安全性が不透明になってしまう”という側面も持っていました。
今回の法改正では、この特例の対象が大幅に縮小され、今後は2階建て木造住宅でも「構造安全性の説明責任」が求められるようになります。
つまり、これから家を建てる際には、構造的にしっかりと安全かどうか設計者・建築会社がきちんと説明し、確認申請(行政への書類)を提出する必要があるのです。
この改正によって、より多くの住宅が「きちんと安全か?」という視点で設計・確認されることになります。これは住む人にとっては安心なこと。
反対に設計や計算には、より高い専門性が求められるようになったとも言えます。
2.そもそも「耐震性能」ってなに?
建物の性能というと、「断熱性能」や「気密性能」、「間取り」や「収納」などに目が向きがちですが、私たちの命を守るという意味で、何よりも大切なのが「耐震性能」です。
日本は地震大国。いつ、どこで、大きな地震が起きてもおかしくありません。
実際、近年も能登半島地震をはじめとする大規模地震が相次ぎ、住宅の耐震性への注目が高まっています。
住宅の「耐震性能」は、どれだけの地震に耐えられるかを表すもので、その指標が「耐震等級」です。
3.耐震等級とは?1~3までのランクがある
耐震等級は1~3の3段階に分かれていて、等級3では、住宅ローン減税や地震保険料の優遇、長期優良住宅認定など、暮らしと家計の面でもメリットが多くなります。

Natural Designの住宅性能はこちらから
4.でも…その耐震等級、本当に信用できる?
より複雑な話ですが、同じ「耐震等級3」と表示されていても、その計算方法によって実際の安全性には大きな差があることをご存じでしょうか?
耐震等級を算出する計算方法には、大きく3種類あります。
①仕様規定(簡易的)
建築基準法に基づいた、最も簡易な方法。壁の量やバランスを見る程度。
②性能表示計算(中程度)
住宅性能表示制度に基づいた方法。構造材の接合強度なども考慮される。
③許容応力度計算(高度)
いわゆる「構造計算」と呼ばれる方法で、地震力に対する各部材の耐力を総合的に評価します。
本当の意味で「安心できる家」をつくるには、可能な限り③の「許容応力度計算」による設計が望ましいとされています。
Natural Designでは標準仕様として、許容応力度計算による耐震等級3を取得しています。
耐震等級2と3では損傷の程度が異なることが、見てわかる動画になります。
5.自分と家族を守るための投資
「そこまでしなくてもいいんじゃない?」と思う方もいるかもしれません。
でも考えてみてください。大きな地震が来たとき、自分と家族が無事でいられるかどうか。それを左右するのは、家の「見た目」でも「設備」でもなく、構造的な強さです。
<耐震等級と資産価値の関係>
1. 地震保険料の割引
耐震等級が高い住宅は、地震保険料の割引対象となります。具体的には、耐震等級1で10%、等級2で30%、等級3で50%の割引が適用されることが一般的です。
これにより、購入者のランニングコストが削減され、物件の魅力が増します。
2. 住宅ローンの優遇措置
耐震等級2以上の住宅は、長期固定金利住宅ローン「フラット35S」の金利引き下げ対象となります。
これにより、購入者は低金利でローンを組むことができ、結果として物件の資産価値が高まります。
3. 売却時の優位性
耐震等級の高い住宅は、将来的に売却する際にも有利です。購入希望者にとって、耐震性能が証明された住宅は安心感があり、他の物件と比較して選ばれやすくなります。特に耐震等級3の住宅は、最も高い耐震性能を持つため、資産価値の維持に効果的です。
6.「安全」と「心地よさ」を両立する家づくりへ
「性能」と聞くと、なんだか堅苦しくて難しそうに感じるかもしれません。
でも、性能は“安心”と“快適さ”を支える土台のようなもの。
地震のときも、暑さ・寒さのときも、家がしっかり守ってくれる。そんな信頼できる住まいをつくることこそ、心地よい日常を築く第一歩です。
Natural Designでは、2025年の建築基準法改正の影響を受けることなく、これまで通りの強固で安全な住まいを提供し続けます。
ご家族が安心して暮らせるための「根拠ある家づくり」を、わかりやすく、丁寧にご提案しています。
7.家づくりを、未来づくりに。
このブログを読んで、「なんとなく不安だった家づくりのことが少しスッキリした」と思っていただけたなら嬉しいです。
ぜひ一度、住まいの性能や構造について、わたしたちと一緒に話してみませんか?
完成見学会や勉強会を随時開催しています。ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問合せください。
右京区のふれあい会館にてイベントを開催します。詳しくはこちらから!
会場はこちらになります。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【 京都市の工務店 Natural Design(株)合田工務店 】
Natural Designは、家づくりの夢を実現するための最良のパートナーとなることをお約束いたします。
新築注文住宅やリフォームに関するご相談は、ぜひ弊社までお気軽にお寄せください。
住宅の専門家として、心を込めてサポートさせていただきます。
スタッフブログでは、Natural Designの活動報告や、家づくりのお得情報など、定期的にアップしております。
「知りたい情報」や「ブログの中でさらに詳しく知りたい情報」などがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
<施工対応エリア>
■京都エリア
京都市・亀岡市・南丹市・向日市・長岡京市・宇治市・八幡市・城陽市・大山崎町・久御山町
■滋賀エリア
大津市、草津市
※お引き渡し後のアフター点検を円滑におこなうために、
車で1時間圏内を主な施工エリアとしております。
【建て替えや狭小地の施工も対応可能】
※上記エリア以外につきましては、直接弊社までご確認ください。





