
こんにちは、Natural Design の ゾウシです。
今回は地震の実例を通して、住宅の耐震性について、
立ち止まって考えてみたいと思います。
2024年1月1日の能登半島地震は、日本における住宅耐震性の脆弱性を
浮き彫りにした災害のひとつとなりました。
結果として、6,437棟の全壊、23,086棟の半壊という甚大な被害が発生し、
462名の尊い命が失われました。(2024年11月26日時点) 出典:内閣府 防災情報のページ
地震大国日本の現実
日本は年間約1,500回の地震が発生する、世界有数の地震国です。
能登半島地震では単に自然災害の脅威を示しただけでなく、
住宅の耐震性が生命を左右する重大な要素のひとつであることを
浮き彫りにした側面があります。
死因の約4割が「圧死」、約2割が「窒息・呼吸不全」で、
多くの人が倒壊した建物の下敷きとなったとみられる。
また、寒さが影響して亡くなった「低体温症・凍死」が1割強と続いた。
出典:令和6年版 防災白書|特集2 第1章 第2節 被害の概要
出典:日本経済新聞/重い瓦「家つぶしたか」 能登の誇り、後悔も
筆者のひとこと 能登半島の伝統建築について
ここまで耐震性の重要さを扱っていますが、能登半島には黒瓦と
下見板張りの家屋が多く残存する、国の重要伝統的建造物群保存地区に
指定されている輪島市黒島地区があり、そこでも多くの被害が発生しました。
古き良き日本の伝統建築を守ることと、耐震性を確保することということが
トレードオフにならないように、物事を多面的に考える必要があるように思います。
耐震性の課題
注目すべき点の一つに、1981年以降の新耐震基準で建てられた住宅でさえ
倒壊が確認されたということです。
これは、現行の基準が必ずしも十分ではない可能性を示唆しています。
地域の地盤特性、建物の構造、築年数によって
被害の程度が大きく異なることが明らかになりました。
耐震性の基準
耐震性の基準の一つに耐震等級があります。
耐震等級は、建物の地震に対する強度を示す指標で、1から3までの3段階があります。
耐震等級を含む、住宅性能表示制度は任意の制度ですが、
耐震等級3を取得することで、地震保険料50%の割引を受けられます。
※割引を受けるには、認定通知書、設計内容説明書などの住宅が各耐震等級を保有している
ことを示す書類の提出が必要です。詳細は損害保険会社にお問い合わせください。
今回は住宅の耐震性の重要さを、震災での被害を通じて再認識する
機会となりました。特に日本で生きる私たちには欠かすことの
できないテーマであり、複雑な問題でもあります。
Natural Designでは住宅の標準仕様に、耐震等級3を採用しています。
住宅に関するご相談、家づくり勉強会を実施していますので、
お気軽にお問合せください。お待ちしております。
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次回のブログ更新は、
1月日27(月)の予定です。お楽しみに!
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