こんにちは。ナチュラルデザインの代表、合田太一です。
最近、打ち合わせの席で
「ニュースで見たんですけど、また住宅って高くなるんですか?」
とご質問をいただく機会が、少しずつ増えてきました。
テレビや新聞で「ナフサ」「原油」「資材高騰」
といった言葉が並び、不安に感じてしまうのは、
ごく自然なことだと思います。
今日は、その背景を一緒に整理しながら、
京都市で家づくりを考えはじめたご家族が、
落ち着いて判断するための材料をお届けできればと思います。
読み終えるころには、少し肩の力が抜けているはずです。

この記事でわかること
- ナフサショックが住宅価格に与える影響の全体像
- 過去のオイルショックやウッドショックから学べる教訓
- 2026年の金利・補助金から見るタイミング判断
- 価格が動く中での、無理のない資金計画の考え方
- 引き渡し時期と打ち合わせ開始の関係性
【2026年最新】ナフサショックで住宅価格はどう動く?
ナフサとは、原油を精製したときに生まれる成分のひとつで、
私たちの暮らしに身近なプラスチックや塗料、
断熱材、配管、シート類など、
たくさんの製品の原料になっています。
家づくりの現場でも、サッシまわりの部材や
床材の下地、防水シート、設備機器の樹脂部品など、
思っている以上に多くの場所で使われているものです。

ここ最近では、
中東情勢の緊迫を背景にナフサの供給が逼迫し、
建材メーカーの約4割が在庫面で影響を受けた
との報道もありました。
一部の大手ハウスメーカーでは、
戸建住宅の値上げがすでに発表されています。
原材料が動けば、
そこから作られる建材や設備の値段にも、
波が伝わってきます。
ただ、ここで大切なのは、
「だから家づくりは諦めたほうがいい」
という話ではないということです。
物価の波は、これまでも何度もありました。
大切なのは、その波とどう向き合い、
どんな順番で考えていくかだと、私たちは思っています。
よくある勘違い:「もう少し待てば下がるのでは?」
打ち合わせの中で、
いちばん多くいただくご相談がこれです。
けれど、過去をふり返ってみると、
住宅にまつわる価格が「待ったから下がった」
という場面は、実はあまり見当たりません。
オイルショック・ウッドショックの教訓|「待てば下がる」は本当か

オイルショックのとき何が起きたか
1970年代に起きたオイルショックでは、
原油価格の急騰をきっかけに、
建材や設備の価格が一気に押し上げられました。
「落ち着いてから買おう」と判断された方も多かったのですが、
結果として価格は元の水準には戻らず、
その後も緩やかに上がり続けたという歴史があります。
コロナ禍を契機に発生したウッドショック
記憶に新しいのは、コロナ禍を契機に発生した
「ウッドショック」です。木材の供給が世界的に滞り、
輸入材を中心に価格が一気に跳ね上がりました。
あのとき「少し様子を見よう」と判断されたお客様の多くが、
結局その後の値上がりに直面することになりました。
下がるのを待ったはずが、気がつけばさらに上がっていた、
というのが正直な現場感覚です。
金利0.75%時代の今、「待つ」と何を失うのか|数字で見る判断軸
もうひとつ見落とせないのが、住宅ローンの金利です。
日銀は2025年12月に政策金利を0.75%へ引き上げ、
2026年春時点で変動金利の適用金利は1.0〜1.2%台へと動いています。
物価が上昇する局面では、
金利もじわじわ動く傾向があり、
年内にさらなる利上げ観測も出ています。

金利の差が、総返済額にどう響くか(試算例)
| 借入条件 | 金利1.0% | 金利1.5% | 差額の目安 |
| 5,000万円・35年・元利均等 | 月約14.1万円 | 月約15.3万円 | 月約1.2万円/総額で約500万円の差 |
※あくまで一般的な試算であり、実際の金額は金融機関や借入条件によって異なります。
つまり「待つ」という選択は、
価格と金利、ふたつの波の影響を
同時に受け止める覚悟が必要になる、
ということです。
さらに2026年は、「みらいエコ住宅2026事業」をはじめとした
補助制度も動いています。こうした制度には期間と予算の上限があるため、
待つあいだに使える機会を逃してしまう可能性も、
頭の片隅に置いておくと安心です。
判断のための、3つの整理ポイント
家づくりのタイミングで迷ったとき、
私たちが打ち合わせでお伝えしているのは、
次の3つの視点です。
- 今の家賃と、住宅ローン返済額の比較:毎月の支出が大きく変わらないなら、早めに動く意味は十分にあります
- お子さまのライフステージ:入学や進学のタイミングと、引き渡し時期を重ねて考えてみる
- 使える制度の有効期限:補助金や減税は期限つき。条件にあてはまるなら、早めの確認が安心につながります
正解はひとつではありません。
だからこそ、数字だけでなく、
暮らし全体で考えていくことが大事だと思っています。

価格高騰下でも品質を守る|ナチュラルデザインの3つの工夫
価格の波があるなかでも、
お客様にできるだけ安心して家づくりを
進めていただけるよう、私たちも日々工夫を重ねています。
①原価を抑えるための地道な積み重ね
資材や設備は、ひとつの選択肢に偏らず、
複数のメーカーから比較検討しています。
標準仕様は定期的に見直しを行い、
長く使える品質を保ちながら、
コスト面でも無理のないバランスを意識しています。
間取りについても、限られた予算の中で
「どこに重点を置くか」を一緒に整理し、
削るべきところと守るべきところを丁寧にお話ししています。

②早めの調達と段取り
価格が動きやすい時期だからこそ、
資材や設備の調達タイミングも大切な要素になります。
打ち合わせの段階から仕様の方向性を整理しておくことで、
必要なものを必要な時期に確保しやすくなります。
これは、現場を担当する合田元とも連携しながら進めている部分です。
③品質は譲らないという姿勢
コストを意識しつつも、
耐震等級3(許容応力度計算)、UA値0.46以下の断熱性能、
C値0.3以下の気密性能といった基本性能は、
全棟で守り続けています。
2025年4月から新築住宅の省エネ基準適合が義務化されましたが、
ナチュラルデザインの仕様はそれを大きく上回る水準で運用しています。
第三者検査機関による検査も、最大10回の工程で実施しています。
価格が厳しいから性能を落とす、という選択は私たちはしていません。

補助金・金利の波に乗り遅れない|引き渡し時期から逆算する家づくり
家づくりは「思い立ってすぐ建つ」ものではありません。
建物が完成するまでに必要な期間
建物の打ち合わせ・着工から引き渡しまでには、
設計・確認申請・施工で一定の時間がかかります。
仕様の決定や資材調達のタイミング次第で、
引き渡し時期は数か月単位で前後することもあります。

土地探しから始める場合の目安
土地探しから始めると、ご家族のご状況にもよりますが、
引き渡しまで1年から1年半ほどかかることが一般的です。
つまり、「2年後くらいに住みたい」
と思っていらっしゃるご家族は、
すでに動き始めても早すぎないタイミングです。
打ち合わせを後回しにしているうちに、
引き渡し時期がどんどん後ろにずれてしまい、
結果として価格や金利、補助金の予算上限
といった波をより強く受けてしまう、ということも起こり得ます。
慌てる必要はありません。
けれど、「いつか」を「いつ」に変えるための一歩を、
少しずつ進めておくこと。
それが、価格が動く時代の家づくりでは、
これまで以上に意味を持つようになってきていると感じています。

【まとめ】ナフサショック下の家づくりで大切な考え方
価格高騰の時代に大切なのは、
「待つか動くか」をご家族だけで決めようとせず、
家計と暮らしと未来を一緒に整理することです。
物価・金利・補助金の動きを冷静に見ながら、
ご家族にとっての最適なタイミングを見つけていくことが、
後悔しない家づくりへの近道になります。
- 過去の事例からも、待って大きく下がった例は少ないため
- 物価上昇局面では金利も上昇傾向にあり、総額に影響するから
- 補助金や減税には期限があり、活用機会を逃さないため
迷いを言葉にして整理できる場を持つことが、いちばんの安心につながります。

ナチュラルデザインでは、
家づくり勉強会や個別の資金セミナーを通じて、
ご家族それぞれの状況を一緒に整理する時間を
大切にしています。
「まだ具体的じゃないんですが…」
という段階のご相談こそ、いちばん歓迎しています。
京都市をはじめとした地域で、
注文住宅を検討されているご夫婦のお話を、
ゆっくりお聞かせいただければ嬉しいです。
<ナチュラルデザインの施工エリア>
家づくりは、完成して終わりではありません。ナチュラルデザインでは、ご入居されてからの日々の暮らしも末長くサポートさせていただくために、「定期的なアフター点検や、万が一の困りごとにもすぐにお伺いできる距離」を大切にしています。
そのため、事務所から車で1時間圏内を主な施工エリアとさせていただいております。ただ建物を造るだけでなく、地域に根ざした身近なパートナーとして、ご家族の思い出や住まいの成長をすぐそばで見守らせていただきたいという想いからです。
【京都市を中心とした施工対応エリア】
■京都府エリア‥京都市全域、亀岡市、南丹市、向日市、長岡京市、宇治市、八幡市、城陽市、大山崎町、久御山町
■滋賀県エリア‥大津市、草津市
※上記のエリア以外で建築をお考えの方は、直接お問い合わせくださいませ。ご希望の建築地や状況により対応可能な場合もございますので、まずはお気軽にご相談いただけますと幸いです。
